21日、兵庫県神鍋高原マラソン全国大会に行ってきました。
4月の「若狭マラソン」についで、2本目のハーフマラソン。
カミナリ注意報が前日から出ていて、日曜は雨の予報。
兵庫県北部、関西では古くからスキー場で有名な神鍋高原まで車で3時間。
ハーフのスタート時間は8時半と早いので、遅くても4時には出発しないと
いけない。
「天気も悪いのにそんな遠いとこまで走りにいかんでも....」
雨の中、3時間もかかるとなると、家人のぼやき声にもつい頷いてしまう。
これから走りにいくというのにテンションも下がりっぱなし。
3時前に起きるとすでに雨が降っていた。
持ち物のパッキングは昨夜に済ましたので、時計を睨みながら
足のテーピングをはじめる。現地に着いても時間もないだろうし、
出来る事は先に済ましておきたい。これがかなり面倒で時間がかかる。
4時前「第二京阪道」の高速に入ると、以外にも一台の車も走っていない。
さすがにカミナリ予報の日曜日、3時頃から出かけるひとも少ないとは
思っていたが、車が走ってないとは想像もしなかった。
貸し切りの高速道路というのも、いいような、心もとないような、
そのうち一台くらい現れるだろうと思っていたが‥‥‥‥、
なんと京都縦貫道に入って亀岡近くまで来ても、まだ一台もお目にかからない。
もう15分、もっと経っているかもしれない。ひょとして後続が追いつけない、
飛ばし過ぎ‥‥‥?、100㌔/hならそんなこともない。
「雨に煙る未明の高速道路‥‥‥、前後にクルマは一台も走っていない‥‥‥」
三流ドラマのはじまりみたいだが、「これはやっぱりおかしい‥‥‥」と
バックミラーに目をやると、暗闇の中から小さなヘッドランプの明かりが
ようやく大きくなって近づいて来た。
福知山あたりまで雨は断続的に降り続き、トンネルを抜けると、
いきなり怒ったみたいにフロントガラスを叩き付け、
ワイパ一をフルにしても視界が途切れて前がよく見えない。
雨は国道9号線に入っても局所的にカミナリを伴う猛烈な降りで、
気ばかり急いでもスピードも出ない。
「これで、大会中止なんて‥‥‥、それはないだろうが!‥‥‥」
こんな時良い事など、たいがい思いつかない。
ようやく神鍋高原の入り口までたどり着くと、こんどはなんと渋滞の列。
駐車場への誘導が混み合っている。時間ばかりがどんどん過ぎていく。
ここにきて、雨はようやく小降りになって空も明るくなったきた。
さっきまでの騒動は?いったい何だったんだ!
お天道様にグチを言ってもはじまらないが‥‥‥、
そんなことはいいけど、とにかく時間がない!
まだ受付も済んでいないのに、スタートまで1時間を切っている。
これで間に合わなかったら‥‥‥‥?
アップもそこそこに、ようやくどうにか間に合わせ、スタートの列に並ぶと、
雨など知らないと、いつの間にかウソみたいな空になっている。
今回は、昨年痛めた右脚ふくら脛の肉離れが、治ったかどうか?
「若狭」のあと2ヶ月で、その確認もあって準備をしてきた。
この大会はずっと8月の暑い盛りに開催されていたのが、
前回から6月に変更になった。前回も雨だったが大会記録は大きく更新され、
それも8月と6月のちがい、気温の差なのだろう。
秋のシーズンを前に、合宿をかねてた賑やかな若いグループやランニングクラブも
多く、ファミリー種目もあり家族連れの参加者も目立つ。
コースはスキー場が点在する神鍋高原を周回する。ゆるいアップダウンと、
展望のきく走りやすいコースで、ハーフはここを2周する。
周回コースは最初でコースが読めて、それがうまく二周目に活かせるかどうか、
ペース配分がポイント。
スタート直前、2時間のペースランナーが、いきなり
「みなさん、一緒に2時間切りをめざしましょ!」と、
ゲストランナーみたいな可愛い挨拶で、ランナー達がどっとわいたところで、
いよいよスタート!
最初は5分30秒/㌔ペースで行くが、上り坂になるとどうしても落ちてくる、
三ヶ所くらいのキツイ箇所でどれだけキープできるかがポイントだが、
2周目はさらに前より落ちて、こがポイントなんて言ってる場合じゃない。
このコースにはシャワーが二ヶ所、霧のシャワーが一ヶ所と、
真夏の大会だっただけに、他所にはない熱中症対策もされて、
給水ポイントも多い。
あと2キロ付近で、後ろのから聞き覚えのある声がして、
あのペースメーカーがラストにペースを上げて近付いてきた。
と言うことは、こちらも2時間切りが微妙ということに‥‥‥、
あっさり抜かれると、そのあとどうにかついていく。
時計をみると、5分20秒/㌔、
このままでは.....、ちとまずいのでは?‥‥‥、
あと、500m、ここで一挙にラストスパートで抜き返す。キツイ!
まだ少し脚が残っていました。でもギリギリです......。
右脚はどうにかもったみたいで、前回のような痛みもなく、
テーピングの効果もあって、完治したかどうかはわからないけど、
テストランでのタイムとしてはまずまずですか、
帰りの車はすいすい気分よく夕方混むまえに帰って来ました。
Time : 1時間 58分 27 秒