「今日は今年一番の冷え込みになりそうです・・・」
ついこの前も同じ台詞を聞いたような気がするけど、
外に出るとすぐに納得。天気はいいけど、風がすごい。
風速10m/s以上らしいけど、実際どれだけなのかわからない。
「こんな風の強い日に、わざわざ走らなくても・・・、
それも河川敷やなんて、誰も走ってないよ・・・」
そんな声も風にちぎられほとんど聞こえなかった。
堤防に上がると、ウインドブレーカーがパタパタ音を立て、
からだが風に押し返される。この風はまちがいなく「今年一番」、
コースを変更しようかと考えたけど、
ここで引いたらあとで後悔しそうなのでやめた。
さすがに土曜日、風があろうがなかろうが、
やっぱり走ってる人はどこにもいます。
アップしてると、2人のランナーが通り過ぎて行く。
前は、こんな日は誰も走ってなかったけど・・・
ランニング人口は確実に増えているみたいだ。
確か、明日は「奈良マラソン」で、選挙の日と重なり、
関係者は大慌てでしょう。急遽、役所の人達が大増員されたようですが、
*追い風
いつもならここから下流方向へ、すなわち大阪方面へ走ることが多いけど、
今日は上流へ、京都方面に向かう。
理由は、単純です。 スタートはやっぱり追い風がいいということで・・・
後になりましたが、この大河は他でもない、あの「淀川」です。
といっても、他府県の方はご存知ないかも知れませんが、
「淀競馬場」、「淀城」、「淀君」、歴史や、ギャンブルに興味のある方、
地理に詳しい方は、すでにお分かりかと思いますが、ここの河川敷は、
年間を通してさまざまなマラソン大会が開催されています。
京都コースの特徴は、大阪コースにくらべて、
公園やグランドの施設が未整備で、途中、手つかずの雑木林がまだ残っている。
夏の暑いときは陽射しを、冬には木枯らしを少なからず遮ってくれます。
京都との府県界の「八幡」まで、ほぼ直線の舗装道が10数㌔も続いて、
週末はロードバイクのグループが大阪から京都へ隊列を組んで
駆け抜けて行く。
時々、そのスピードに冷やっとさせられることがありますが・・・、
あとは大きな三脚を背負ったバードウオッチャーやフォトグラファーが
自転車を止め、雑木林の小鳥を狙っていたりして、
他にはほとんど人影もなく、夜は自転車で走るのもためらうような暗闇で、
ちょっと近寄りがたい。
夏には30㌔走で、何度か「八幡」の「御幸橋」まで行ったけど、
今日は途中の「くずはゴルフ場」で折り返す。
Uターンするといきなり強烈な向かい風に
帽子も飛ばされ、さすがに今日はいつもにくらべて
バイクもランナーも少ないようだ。
*向かい風
余談ですが、この「八幡」の「御幸橋」あたりは、
かつて江戸時代末期に「鳥羽伏見の戦い」のあった古戦場で、
敗れた旧幕府軍は「淀川」沿いを大阪に向け敗走していったという。
河川敷公園やグランドのあるあたりまでもどってくると、
風を遮るものもなく、昼を過ぎてもまだ風は一段ときつく吹き付ける。
帽子も手で押さえないと飛ばされ、顔も上げて走れない。
そのままスタート地点まで戻ってくると、
やっと風はおさまったように思ったけど、
それは止まって背中を向けただけでした。
ジョギング(22㌔/2時間15 分)