盆休みが過ぎると「今年もまた海に行けなかった」と、
必ず思ってしまう。毎年のように‥‥‥‥、必ず!
それにはちょっとした訳があって、
随分と前の夏休み、小学生だった子供と二人、
丹後の海へ海水浴に出かけた時のこと、まだ八月だというのに、
なぜか海水浴場は閑散としてほとんど人がいなかった。
誰も泳いでいないのだ。お盆は過ぎていたが、
まだ砂浜にはパラソルが並び、音楽が流れ、
にぎやかなビーチを思いえがいていたが、
みごとに期待は裏切られてしまった。
波打ち際で浮き輪をつけて座っていた子供の寂しそうな姿が、
いまでも忘れられない。
盆を過ぎるとこの辺りの海は「クラゲ」が出て泳げないらしい。
そんな「クラゲ」のことなど全く知らなかった。
それ以来、「盆が過ぎると海は終わり」という固定観念ができ、
本当は「クラゲ」のいない海とか、その気になりさえすれば、
まだまだ泳げるところはあるはずなのに‥‥‥、
「あの日」のことを忘れるためにも、何処かへ泳ぎに行けばいいのに、
「あの夏の日」はもう帰って来な いと‥‥‥、
「石川セリ」じゃないけど‥‥‥‥、(脱線してはいけない)
もう、まったく〜センチメンタルえれじーで、
トラウマみたいに、「あの夏の日」を思い出してしまう。
本当は、それだけで海に行かなくなった訳でもないけど、
それが、どういう加減だか、今年は猛暑が続いたせいか、
盆休みが近づいてくると、無性に海へ行きたくなってきて、
あの冷たいしょっぱい海水に浸かりたい!
海のニオイをいっぱい嗅ぎたい!
海に恋したように!
それなのに‥‥‥‥? 気付くと帰省があったりと、短い盆休みは
いつのまにか呆気なく終わって、また海に行く機会を逸してしまった。
行くなら和歌山がいい 、やっばり「太平洋」だ!
みんなで行った「すさみ」か、「御坊」の「煙樹が浜」か、
決めていたのに‥‥‥‥、でもまだ諦めていない‥‥‥‥、
たしか、去年の「丹後ウルトラ」のあと、「浜詰海岸」のサーファーは、
九月の終わりに、まだ大勢波に乗っていた。「クラゲ」はいないのか?
サーファーは平気なのかしらないが、水浴びくらいはまだまだできそうだ。
それなら、「丹後ウルトラ」のあと「ザブン!」と、海に浸かってこよう!
完走すれば、ビールが飲めるし、海にも入れると、なれば、
まちがいなくテンションは上がる‥‥‥、
まだ「ウルトラ」を完走できるかどうかもわからんのに……、
ほんまに気楽なもんです。
そんなこんなで、多分、九月に入るともう海水浴のことなど跡形もなく、
いつのまにか、夏の私書箱にこっそり仕舞ったことすらすっかり忘れ、
頭の中は「ウルトラ」、「ウルトラ」、‥‥‥‥◯◯!
ところで、もうあと一ヶ月を切った「丹後ウルトラマラソン」!
暑さのピークは過ぎたといっても、この猛暑で走り込みどころか、
まったく走れていないのはお互い様、共通のハンデだと、
高を括ってるしまつ。もうなるようにしかならないと、
はやくも居直ってる気配で‥‥‥、要注意でごいす!
残す時間も少ないし、無理もきかないし、
どうやら、楽しんでやるしかなさそうです。
昨日のランニング: 夜 9.4 K ( 6 ' 11” / km)