マルズログ

 ランニングと日々の雑記帳

NAGI PEAKS レポ②

f:id:malstrail:20190604192732j:image

那岐山稜線

 

前半の急登は初見だし山頂まで何時間かかるのか全く分からない。最初は時計も見ていましたが、いつのまにかポイント通過のチェックも忘れ、覚悟していた急登も予想以上にきつかった。

給水は時々OS-1も含めこまめに摂っていたが汗が止まらない。元々汗っかきだが大概1時間も走ると汗も落ち着くのに、このままだと先が心配になって、途中でメダリストも加えて脱水と痙攣に気を使いながらの登りが続く。急斜面だし視界もないから周りの様子とかあまり憶えていない。最初のエイドは順位が気になり給水するとすぐに出発。スタートから2時間くらいは時計を見ていたが、その後山頂に着くまで全く見なくなった。

ようやく視界が広がり明るくなって稜線に上がると、冷たい風が吹きつけいっきに気温が下がる。やがて山頂到着。ガスの切れ間から麓が微かに見え、ガスが流れる稜線に思わず声をあげた。

白いガスが稜線を這い上がるように流れ、冷たい風が汗を吹き飛ばしてくれる。気温がぐっと下がって寒いくらいだ。

時計を見るともう昼前だった。先に東屋が見えそこでおにぎりを食べる。スタートからここまで、エナジーのマグオン、チョコバー1本、OS-1ゼリー半分と水だけ、そろそろ何か固形物を摂らないとガス欠になりそうだった。

次のエイドはまだまだ先だし、多分後ろの方だから着いても食べ物は残ってないだろう。

稜線の東屋だから風がまともに当たるし、雨具を出すのも面倒で、寒いからオニギリひとつ食べてすぐに走りはじめた。ガスの切れ間から時々麓の景色が見え隠れする。

 

f:id:malstrail:20190605111708j:image

 

那岐山を超えればどうにかなると頑張ってきたけど、「滝山」まで小さなアップダウンのある稜線は以外と長い。そこからいったん降って、次の「広戸仙」の初見の登りがまたキツかった。コースの2/3は前回のほぼ逆コースだから初見なのだが、ここまで昨年と同じトレランを走っているような気がしない。

見覚えのある「広戸仙」山頂まで来て、ようやく先が見えてきた。前半の急登をクリアーして完走はまず間違いないと思っていたが、まだ1/3だから何が起こるかわからない。でもここからは経験済みのトレイルだ。

昨年苦しんだ最初の登りを飛ばし降る。やがて因美線の電車の音がしてロードに飛び出すと最後のエイドを目指す。途中地元のオヤジさんから私設シャワーサービスを受けて、最後のエイドでは小学生から強烈なシャワーをもらう。

ここからゴールまでまだ5k。最後はゴール会場まで1kの上り坂。時計は7時間10分台のfinish timeで奥宮さんが握手で出迎えくれた。今回は年代別順位は15位/21人中。前回は6位だったのに…、記録証をもらってよく見ると、finish timeが40分以上違う。7時間56分だった?

よくわからない?ゴールの時計を確認してなかったけど、間違いは無いはず…?やっと気づいた!レストで時計が止まっていたのだ。

昨年28kのタイムが6時間54分。今年32kが7時間56分。実力通りでこんなものかと改めて納得させられる。

今回の32kを振り返ると、那岐山頂を目指すダイレクトコースの厳しさと、その後ガスが流れる稜線の素晴らしい景色に出会えてたことで、また新たな経験が出来ました。

毎回タイムを度返ししたような走りしか出来てませんが、自然の中を好きなように走るトレイルランニングの魅力はつきません。

終わり