マルズログ

 ランニングと日々の雑記帳

逆走する台風と「疫病神」

 

 

 

f:id:malstrail:20160829092021j:image

 

 

停滞してた台風10号がいきなりUターンして、こんどはスピードを上げて、

日本列島に近づいて来る。

遠ざかったと思ったら急に逆走する台風!

こんなのは稀にあるのか?あまり聞いた事がない。

この台風が通り過ぎたらちっとは猛暑がおさまるのか、

少しは朝晩過ごしやすくなったような気もするけど…、

大阪の二十日以上も続いる猛暑日もこの辺で打ち止めと願いたい。

 

ブログもこのところお天気の話ばかりで停滞ぎみで、

スターの数にも顕著に表れて…?(ほかの話題でもさほど違わないけど…)

気を取り直して、ちょうど映画「後妻業の女」が封切られたところで、

大阪の作家、もしくは大阪を舞台にした、(共通してる場合も多いけど)

最近読んでおもしろかった小説などを少しご紹介、

大阪ばかりじゃいけないから他にもひとつ、

 

大阪出身の作家をあげると「織田作之助」をはじめ、

田辺聖子」、「山崎豊子」、「宮本輝」と大御所から、

西加奈子」や「津村記久子」と若手まで、

他にも名だたる個性派がごろごろ出てきますが、

最近読んだなかで面白かったのは

高村薫」の「李王」に「黒川博行」の「疫病神シリーズ」、

リアルな大阪がまんまで飛び出してくるから、

大阪好きにはたまらない「ナニワノワールワールド」。

たとえば、「アメリカ村三角公園から西へ、阪神高速の高架沿いの

右角の雑居ビルの4階…」とか、(ああ、そこ知ってる!◯◯がおったとこや…)

てな具合で、現存する番地や建物が出てきて、丸出しの大阪弁が展開の速い

ストーリーのなかで小気味よくばんばん飛び出してきて、

そのリアルなノリの良さにぐいぐい引き込まれていく。

 

 あと、「ナニワノワール」ともテーマの深淵で通底する時代的作家で、

読売新聞の夕刊に「R帝国」を連載中の「中村文則」の「掏摸」、「王国」、

「土の中のこども」と、明確なテーマのもとに難解な物語が展開される作品を

一挙に読んだ。「掏摸」は世界各国で翻訳さんている「大江健三郎賞」受賞の

ベストセラー作品。一読あり!

 

台風のせいでちと涼しくなったから….、

雨でも走りに行こうかなぁ…….?

次の作品も読みたいけど…、

 

本日のランニング :  10.04km   ( 1 : 01 : 44 )  6'08"/km

 

 

 

李歐 (講談社文庫)

李歐 (講談社文庫)

 

 

 

 

疫病神(新潮文庫)

疫病神(新潮文庫)

 

 

 

 

掏摸(スリ) (河出文庫)

掏摸(スリ) (河出文庫)